同じ形を大量に製造するなら射出成形

金型に素材を射出して成形して形を作り出す射出成形は、主にプラスチック製品の製造で用いられている主流の方法です。射出成形は文字通り射出によって、空洞構造になっている金型の内部に素材が送り出され、金型の形状に合わせてプラスチック製品が形になります。プラスチックは熱して柔らかく、形を変える状態で射出されますが、金型に送り込まれると冷やされて固まります。後は成形の状態を確認して離型という流れですが、射出成形は一連の流れがスムーズで、時間も短時間で済むのが特徴です。

つまり、流れ作業のように次々と射出しては成形を繰り返すことができるので、大量生産に向いていますし、同じ形を同時に沢山効率的に作りたい場合に最適です。射出成形は型に嵌めて成形する方法ですから、熱で柔らかくなるプラスチックに適しているのも頷けますし、逆に大型の製品には向かないことが分かります。小指の爪の先くらいの大きさの成形にも向きませんが、手のひらサイズで両手に収まるくらいであれば、高い寸法精度で正確に成形することができます。成形の難易度や仕上がりはプラスチック素材にもよりますが、定番の熱可塑性樹脂であれば技術が確立されノウハウも蓄積されていますから、比較的簡単に目的の形を出すことが可能です。

射出成形は切削加工と比べて、柔軟に成形する形状を変更するのは苦手ですし、金型の製作には非常にコストが掛かります。しかし、一度形を決めてしまえばいくらでも金型を製作できますし、世界中に出荷する製品のような商品であっても、短期間のうちに製造を始めて在庫を用意することが可能となります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする