試作は加工の精度を確認するためのものではない

試作は様々な製造工程の問題点などを抽出するものとなっていますが、その時に生産された部品や製品の精度を確認することが主流になっている傾向があります。しかし実際にはそれだけではなく、様々な工程の進め方やこれにかかる時間等、総合的な部分を評価する重要な物となっている事はあまり意識されていません。そのため、実際に作業をする担当者の様々な声などを反映し、その工程の改善を行う事は試作段階ではあまり行われておらず、実際にある程度製品が生産されるようになってから初めて、問題点が浮き彫りになることも少なくありません。これは試作に対する様々な認識の違いもありますが、加工精度が非常に重要な要素であると認識している人が多いために起こることです。

確かに加工精度は製品の品質を決める重要な要素であり、この部分を重視しなければならない事は明白ですが、そのために試作の結果を良くしようとし、逆に様々な工程で必要以上の手間をかけると言う行為が行われていることも少なくありません。万が一このような行為が行われていた場合、実際の量産体制に入ったときにその品質が試作とは大きく異なると言う現象が起きることもあります。これは様々な工程の問題点などを意識せずに評価をした結果であり、同時にこのような問題が発生することを想定していないことが問題です。そのため事前に様々な部品の品質や加工精度だけではなく、その工程にも目を配ることが大切です。

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